ボン教僧院の想い出2/3

2日目

 

 

 

ホテルで朝食をとり、タクシーで僧院に向かいました。昨日の反省をいかして値切ってみましたが、400ルピーでした。まだ高い!!

   

 

 

 

  

ケンポ・リンポチェから瞑想したければ静かなお堂を使っていいと言われておりましたが、どうしてもsky gazingしたかったので、僧坊下のコンクリートで出来た瞑想場にいきました。途中でお堂でのコルラをはさんで、約2時間ほどsky gazingをしました。

 

 

 

 

 

瞑想学堂の行場
瞑想学堂の行場

 

 

 

 

  

よく晴れており日差しは強かったのですが、目の前の空は霞みかかっていました。ですからsky gazing(空を見つめる瞑想)というより、どちらかというとsmog gazing(霞を見つめる瞑想)でした。しかし念願の一つがかないとても幸せな気分に満たされておりました。

 

 

 

 

 

手間のチベット人女性は??(ノ゚ρ゚)ノ
手間のチベット人女性は??(ノ゚ρ゚)ノ

 

 

 

 

        

その後、メイさん(過去ブログ参照)、ヨウコさんたちと僧院の門にあるカフェみたいな食堂へ。南米のシャーマン、臨死体験、ヘミシングなどスピリチュアル話に花を咲かせながら、お茶とお昼をいただきました。うっかりよく知らない他の中国人にごちそうになってしまっておりました。ご飯が山盛りでお腹が苦しかったですw。

 

 

 

 

 
そうこうしているうちに、私はまったく知らなかったのですが、どうやら本日メンリ僧院長猊下(過去ブログ参照)がいらっしゃるらしい。

ええっ!! マジでっ!!!

 

 

 

 

 

ゾクチェンでジョンと言えばこの人!
ゾクチェンでジョンと言えばこの人!

 

 

 

 

 

みんな僧院の参問前にならんで、2時間くらい待っていました。その間、ヨウコさんが瞑想学堂長ドゥプタ・ケンポ(ツルティム・テンジン)、ゲシェ・ダンソン・ナムギャル、ラマ・サンゲ・モンラム(すべて過去ブログ参照)などの方々を紹介してくれました。

 

 

 

 

 

猊下を待ちわびて
猊下を待ちわびて

  

 

 

 

 

ドゥプタ・ケンポは飄々としてどこか愉快な感じ、ダンソン・ナムギャルはとてもとてもフレンドリーに名刺をくださり、ラマ・サンゲ・モンラムは片言英語で、「Takahiko is also my good friend(Takahikoとは良い友達だよ)」と、とろけるような笑顔で握手してくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        

地を這うような低いラッパと派手なシンバルの音が始まったと思ったら、しばらくして猊下をのせた車が到着しました。雪獅子とヤクの獅子舞つきの大名行列のような演出が長らくあってから、本堂でお祈りがはじまり、一般向けの参拝がありました。重々しい荘厳な雰囲気の中、お堂の中で猊下に参拝することができました。

 

 

 

 

 
その後、ダンソン・ナムギャルが夕飯をごちそうしてくれました。ダンソンと同期のゲシェ・タクラとヨウコさんと4人で、食堂のオーナー部屋でいただきました。ボン教と仏教の哲学の違い、日本での般若経の状況、中国政府によるチベットの惨状、日本人とチベット人の相似性、日本の文化についてなど話題は多岐にわたり盛り上がりました。

 

 

 

 

 

雪獅子とヤク
雪獅子とヤク

 

 

 

 

 

ダンソンは「日本人の誠実さをとても尊敬している」とおっしゃってくださり、とてもうれしく思いました。ダンソンは「さあたくさん食べなさい!」と気前よくやたらと料理を注文しましたが、これまた大盛でしかも肉(何の肉??)がかみ切れないくらい立派な歯ごたえ。胃腸の弱い私とヨウコさんはとても苦戦しました。

 

 

 

 

 

そのときふと壁にダライラマ法王の写真が目に入ったので、「ギャワ・リンポチェも日本の食事は少なくていつも物足りないとおっしゃっているように、Takahiko以外の日本人は小食なので食べきれなくてすみません」と、くるしまぎれに言い訳して、なごやかに食事が終わりました。

 

 

 

 

 

傘蓋の下に猊下が
傘蓋の下に猊下が

 

 

 

 

 

外に出るとあたりはもう漆黒の闇。「これはまずい、ホテルに帰れないかも・・・」と心配していたら、ゲシェ・タクラがかなり離れたふもとまで真っ暗な道を一緒について来てくれ、しかもタクシーの交渉までしてくれました。なんと慈悲深いのでしょう。わたしはみんなの優しさに、もうすっかりうちのめされてしまいました。(つづく)

 

 

 

 

 

カトマンズの夕焼け
カトマンズの夕焼け