賛助・御寄付のお願い
「そろそろ瞑想の指導をしてごらんなさい」。私のチベット人の師であるヨンジン・テンジン・ナムダク・リンポチェから、そんなお話をいただいたときには、私はまだまだ未熟でした。瞑想指導なんて、とてもじゃないけどできないと思いました。
ところが、さらに修行を続けていく中で、身体の芯から深い慈悲の気持ちがあらわれ、私の全身を包み込みました。この体験は、私のゾクチェンに対する考え方を、根底から変えてしまいました。
「ゾクチェンはなんて懐が深く、温かい教えなのだろうか。いままで、この教えを人に伝えるなんて不可能だと思っていた。でもこれからは、私はその難題に取り組んでみよう」。そんな心の変化が生まれました。
吉祥なカルマを持ち、ゾクチェンの教えとの出会いを待っている人たちに、その教えを届けたい。そんな気持ちから「ちいさな瞑想教室」を開始しました。無我夢中ではじめた瞑想教室は、2020年11月に、おかげさまで11周年を迎えました。
日本での生活は、物質的にはとても恵まれています。戦争や飢饉に苦しむ他の国々と比べたら、信じられないくらいの幸せです。でも、社会は年々複雑になり、心の穏やかさとやすらぎは、ますます遠のくばかりです。
物質的な苦しみが減少しても、心の苦しみが減少することはありません。人生は一向に楽になりません。心の苦しみを消し去り、ゆるぎない幸福にたどり着くのが、ブッダの教えのエッセンスなのです。
ブッダの教えには8万4千種類あるといわれています。その中でも、ゾクチェンは特に素晴らしい教えと瞑想です。それはガルーダの飛翔に例えられます。高く、自由に、気高く生きるガルーダ。
ゾクチェンは、チベットにだけ伝承されてきました。ゾクチェンの瞑想をすることにより、私たちはガルーダのように自信をもって、人生を生き抜くことができるようになります。
ゾクチェン瞑想はチベット最高峰の教えですが、瞑想方法は驚くほどシンプルです。出家する必要はありませんし、厳しい戒律や、体力的に厳しい荒行もありません。誰でも安全に心の平安を実現できる教えなのです。
どこまでも突き抜ける、青空を見つめるゾクチェン瞑想をすれば、あなたの心は天空の中へと溶けてゆくでしょう。ゾクチェンは、男女、年齢、体力の区別もなく、誰にでも開かれている教えです。
ゾクチェンの教えを正しく日本に請来するためには、さまざまな取り組みが必要です。チベット語ボン教経典の翻訳、英語で書かれた法話記録の翻訳と出版、ボン教僧院への資金支援。こうした取り組みを進めるために、資金が必要となります。
この趣旨にご賛同いただける方から、広く賛助とご寄付を募りたいと思います。ご厚意はいつでも受付しています。
賛助・ご寄付いただける場合、下の専用フォームからか、「bondharma@gmail.com」のメールアドレス宛にご連絡ください。ご協力をよろしくお願いします。箱寺