フランスのボン教センター、シェンテン・ダルゲリンよりニュース・レターが届きました!今回の内容も興味深いものばかり。なかでも創建25周年記念式典のお知らせが目を引きました。
私の古巣であり、皆さまにとっても未来の第二の故郷、ティテン・ノルブッツェ僧院はこの冬に創建25周年を迎えます!その式典が大きくお祝いされるようです。
その式典中には万能薬のメンドゥップを作り上げる儀式、灌頂、それに付随するティーチング。お坊さんによる伝統的なマスク・ダンスや、ゲシェの卒業式など内容は盛りだくさん!そのニュースレターを訳出しました。
<以下ニュースレター本文>
ボン教仲間の皆さまへ
ティテン・ノルブッツェ僧院創建25周年を記念する式典へのご参加をこころからお勧めいたします。この式典は2012年12月9日から2013年1月2日までネパールの首都カトマンズで行われます。
メインイベントは16日間にわたり実演されるメンドゥップと言う草本薬の加持儀礼。“光り輝く凝縮薬”と言う名で呼ばれ、ティテン・ノルブッツェ僧院の僧達により執り行われます。
この儀礼は憤怒尊タントラに由来します。その本尊は“ツォーチョック・カギン”。その名の意味は“天駆ける最頂者”です。この儀礼により草本薬は甘露へと姿を変えます。
伝統的にこの壮大な式典に参列することは大変な幸運で、特に病に苦しむ人には有益だとされています。この16日間に及ぶ儀礼を実演する前に3日間のティーチングを企画し、この儀礼の目的と実践方法について解説します。
儀礼のはじめと終わりには、ヨンジン・リンポチェが数種類の灌頂を授けられます。その中には“憤怒相ツォーチョック・カギン四種の灌頂”と、それに付随した“長寿の灌頂”が含まれます。
同時に俗人の密教行者グループによるテンパ・ナムカ、またはリクジン・ドゥーパの儀礼が実演。またチャムと言う宗教ダンスもあり、ゲシェ学位(仏教博士)の卒業式もメンドゥップ儀礼の終わりに合同開催されます。
プログラムの予定は以下のとおりです。
12月9日 式典の受付と前置き
12月10日~12日 ティーチング
12月13日 儀礼の準備 身代わりの供物を用いた浄化の式典
12月14日~28日 メンドゥップの加持儀礼
12月29日 灌頂 メンドップの配布 感謝の祈り
2013年1月2日 ゲシェ卒業式典の最終日 閉会
皆さまのご参加を心からお待ちしております。
カトマンズでお会いできるのを楽しみにしております。
ケンポ・テンパ・ユンドゥン・リンポチェ
(ティテン・ノルブッツェ僧院長)より
<以上ニュースレターおわり>
これだけの内容がつまった式典です。世界中からボン教仲間がカトマンズに集結することでしょう!まるで大きなお祭りです。