日本人のボン教仲間

 3週間予定されている『シャンシュン・ニェンギュ』のリトリートも半ばになりました。ここ数日はかなり深いゾクチェンの法話をされています。時間と心の関係、バルドや夢の教えなど。先生方の体験を織り交ぜながら解説されるので、毎回目が覚めるようです!

 

 

 ボン教って日本人には日本人にはなじみのないものだと、皆さん思われているかもしれません。ところが私以外にも日本人のボン教仲間がいるのです!それもかなりのツワモノです!

 

 

 

 今日ご紹介するのは「ヨウコサン」。彼女はブラジル生れの日系の女性です。彼女と出会ったのは2006年のシェンテンでのリトリート。いきなり日本語で話しかけられびっくりしました!

 

 

 

 

 

 

 彼女とボン教の出会いは2000年頃。メキシコで会社を経営していた頃、事務所にチベット人女性が「チベット・スピリチャル・カンファレンス」のチケットを売りに来たそうです。その会議場でテンジン・ワンギャル・リンポチェが、ボン教の霊性について短い講義をされました。

 

 

 

 師の講義を聞いてから、心がワクワク興奮してしかたなくなったそうです。仏教についても、チベットについてもまったく知らなかったとか。誘われるままテンジン・ワンギャル・リンポチェのリトリートに参加。それ以来毎年欠かさず師のリトリートに参加し続けています。

 

 

 

 彼女の霊性探求の旅はアメリカだけに留まりません。近年はインドにある総本山メンリ僧院や、私の古巣ティテン・ノルブッツェ僧院にも頻繁に訪れています。今年もフランスのリトリートでお会いすることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 ポルトガル語、スペイン語、英語、日本語を流暢に話されます。とても明るい人柄で、その場の雰囲気がパッと明るくなります。英語が苦手な私は何度彼女に助けられたことか。海の向こうでも私達と同じ日本人がボン教と深い縁を結んでいたのです。

 

 

 

 数年前から日本を中心に生活をされていますが、アメリカにも家をお持ちです。つい最近までテンジン・ワンギャル師の近所にお住まいだったとか。ボン教の総本山メンリ僧院長猊下や高僧がアメリカにいらっしゃった時には、お食事のお手伝いもされているそうで、ボン教の高僧と大変親しくされています。

 

 

 

 明日は帰依の儀式が執り行われます。夕方その儀式についての説明が英語でされました。解説はフランス人ボン教僧侶ユンドゥン・ダルゲ師。とても穏やかなお坊さんです。帰依や菩提心の戒は何度受けても功徳があるそうなので、私も帰依の儀式に参加させていただこうと思います。そのようすもご紹介したいです。