ディマとキャロル

フランスにあるボン教センター、シェンテン・ダルゲ・リンは2005年の創立。

と言うことは今年で7周年目。

それ以前にもヨンジン・リンポチェは何度も来仏されています。

センターの歴史は新しくても、欧米には古くからのお弟子さんがたくさんいます。

 

 

 
その中でも今日はディマとキャロル夫妻をご紹介します。

彼らとはじめて出会ったのは1995年頃。

私がネパールのティテン・ノルブッツェ僧院に到着したての時。

英語もチベット語もまだちんぷんかんぷんだった私に、親切にしてくれたのを憶えています。

 

 

 

執筆中のディマ。ソニーのパソコンを使っています。
執筆中のディマ。ソニーのパソコンを使っています。

 

 

 
旦那さんのディマはロシア人。

ソ連時代に音楽の天才教育を受けたそうです。

カトマンズで彼の作曲した音楽を披露してくれたこともあります。

現在も作曲活動は続けています。

 

 

 

キャロルは妖精のような女性
キャロルは妖精のような女性

 

 

 
奥さんキャロルはイギリス人。

大学ではロシア語を専攻。

留学先のモスクワでディマと出会ったそうです。

二人はほどなく結婚しロンドンに住むことに。

 

 

 

シェンテンでのリンポチェの法話を文字起こししてくれているのはこの夫妻。

語学に堪能で、英語・ロシア語・フランス語・チベット語を自由にこなします。

しかし翻訳や文字起こしは語学能力だけでは出来ません。

ゾクチェンやタントラの見解を十分理解している必要があるのです。

 

 

 

以前このブログでご紹介した『女性成就者の教え』の本もディマ夫妻が翻訳・編集したものです。 

ディマにはボン教とシベリア古代文明との関係を扱った自著もあり。

とても興味深い内容で、評判も大変上々。

人類学書にしては販売数も好調だとか。

 

 

 

 

 

 
ただこの本とにかく厚い!

ざっと見たところ、辞書があれば読めそうで、それほど難解な英語ではなさそう。

 

 

 

要約版を作ってくれるようにお願いしてみましたが、苦笑いしていました。

シベリア、東欧の古代史とボン教の関係はこれからひょっとしたら大きなテーマになる予感が。

 

 

 

ボン教はとってもちいさなグループ。

チベット仏教各派に比べたら消し飛びそうなくらい(笑)。

しかしその内容は際立ってユニーク。

教えを求めて集まる仲間はみんな仲良しです。