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サムリン僧院からのお知らせをダウンロードされましたか?
前々回、お知らせしたとおり、
2回に分けてこの『サムリン僧院からのお知らせ』を、
邦訳・解説します。
サムリン僧院 ヒマラヤ・ドルポ地域
(橙色は私の解説です)
背景
ヤントン・ギャルツェン・リンポチェは、
13世紀(およそ西暦1278年)の有名なボン教ラマだ。
サムリン僧院はこのラマにより創建された。
ネパール北西部にあるドルポ地域でも、最古の僧院のひとつだ。
ドルポ地域はボン教ゾクチェンにとって深いつながりのある場所です。
周囲は荒れ果て、外界から隔離され、
標高4163mものヒマラヤの高地に位置する。
何世紀もの間、チベット以外のヒマラヤ地域で、
最も重要なボン教僧院だった。
なぜなら多数の有名なボン教ラマがこの僧院で修行し、
教えを説いたからだ。
サムリン僧院はヒマラヤの最深部。背の高い樹木は育ちません。
学頭ラマや世話役は有名なヤントン氏族から輩出され、
その立場は僧院創建時より受け継がれて来た。
何世紀もの間、チベットにある全ての主要なボン教僧院と密接に結び付き、
豊富なボン教経典群を収蔵している。
ここに収蔵されていた経典群がボン教復興の要になりました!
文化大革命やこの50年の間、
チベットにあったほとんどすべての神聖なボン教経典が損われてしまった。
その間、サムリン僧院に保存されていたこうした経典群は、
インドで再び印刷された。
こうしてこの古代から続くボン教の伝統を守る手助けをしたのだ。
サムリン僧院だけでなく、他のドルポ地域の僧院も協力しました。
私ことヤントン・ラマ・シェラッブ・リンポチェは現在、
サムリン僧院の学頭ラマを務めている。
ボン教の教えとボン教医学を習得してきた。
私はドルポでは良く知られ、
敬意を受けているボン教医である。
ドルポ地域のヤントン氏族はボン教の名家です。
また薬草の調査と保存のために、
WWF(世界自然保護基金)ネパールと共同で仕事をしたこともある。
サムリン僧院は本堂、
ラブラン(学頭ラマの礼拝堂)、
瞑想施設、
宿坊といった19の建物から構成されている。
少年たちは必ず3年3ヶ月のボン教教育・修行を行います。こちらを!
サムリン僧院に関する詳細な情報は、
ヤントン・ゲシェ・ラマ・ツプ
(ラマ・シェラッブ・テンジン・リンポチェの息子)に
お問い合わせください。
ゲシェ・ラマ・ツプ
Triten Norbutse Bon Monastery
GPO Box 4640Ichangu-6, Teen Ghare, Kathmandu, Nepal
Email: lamatsuphu@yahoo.co.in