シェンテンにやって来て、一週間ほどたちました。
フランスも暑い日が続きます。
昨日の朝はシェンテンで修行を積まれている
フランス人僧、ユンドゥン・ダルゲさんが、
お香の作り方を教えてくれました。
食堂わきのなにやら怪しい小部屋に到着すると、
そこはお香の原料置き場になっていました。
お香作りには何種類もの草木を用います。
材料はまず天日で干され、乾燥されます。
次に取り出されたのは、
コーヒー豆を挽く小型グラインダー。
材料を細かく砕きます。
砕かれた材料は種類ごとに分けられ、
保存されます。
これがそのままチベット式のお香の原料になります。
ラベンダーを指さすユンドゥン・ダルゲさん。
ラベンダーもお香の原料に最適。
しかし品質の良し悪しにより、
お香の香りが大きく変わってくるそうです。
原料に使える草木は何種類にもわたります。
身近にあるもので十分だそうです。
実際シェンテンでは敷地内に様々な植物が栽培され、
お香づくりに使われています。
ウオール・ナッツの実もお香に使用可能です。
最後にシェンテンのホールに戻って来て、
お香の焚き方を教えてくれました。
美しいちいさな香炉。
お香の粉は完全に円形にしないのがミソ。
長い間、香りを楽しめるからです。
「日本のお香は煙が少なく、香りが良い」と、
ユンドゥン・ダルゲさんは大絶賛。
聞いているこっちの方は、
なんだか恥ずかしくなりました。