シェンテンのサマーリトリートは、
7月下旬から3週間シャンシュン・ニェンギュの伝授が行われます。
それから一週間のお休みの後、
ゾクチェン・アティのリトリートに突入します。
リトリートの合間の一週間に、
毎年シェンテンにやってくるのが、
下の写真のご夫妻。
旦那さんはフランス人で。
奥さんはチベット人です。
お二人にはかわいらしい女の子と男の子がいます。
旦那さんはチベット語の本の翻訳の仕事をされています。
彼自身はチベット仏教ニンマ派の勉強と実践をされています。
奥さんはもともとボン教徒の家庭出身だとか。
この旦那さんが毎年シェンテンに足を運んでいたのは、
あるお経の翻訳のためでした。
『大海の教え』。
これはシャルザ・タシ・ギャルツェンの有名な著書。
『ゾクチェン・アティ』に基づく、
加行の解説書なのです。
一般的にボン教のお経は簡単には手に入りません。
ところがこの『大海の教え』だけは、
チベット内の書店でよく見かけます。
つまりボン教のベストセラーなのです!
”ちいさな瞑想教室”は、
このお経の翻訳プロジェクトの一環として始めたものなのです。
ところがなかなかこの本の翻訳は進みませんでした。
シェンテンで知り合ったこのフランス人の旦那さんは、
不思議な縁でこの『大海の教え』を仏訳することに。
そして、この夏の間に翻訳が完成したそうです!
まだフランス語版も出版される前ですが、
英語版も出版してほしいです。