ボン教の教えには顕教、密教、ゾクチェンの
三種類があります。
その中でも密教を学び、実践するためには、
灌頂を授かることが本当に重要です。
今年の10月下旬、
北インドにあるボン教総本山メンリ僧院で、
密教の灌頂が行われたようです。
その時の様子が、
youtubeで公開されています。
灌頂を執り行われているのは、
第33代メンリ僧院長猊下である、
ルントク・テンピィー・ニマ・リンポチェ。
チベット仏教で言えばダライ・ラマに相当する、
ボン教の霊性の象徴。
残念ながらどんな密教の灌頂かは不明です。
この動画はその灌頂の最後の場面を撮ったもの。
通常、灌頂の最後には、
参加者全員がお座りなられているラマの前で、
拝礼とご挨拶をして終えます。
若い僧侶たちが、
チベット語で”カタ”と言う白いスカーフを、
猊下の前で広げています。
この白いスカーフは、
祝福を授かるときにも使用されるのです。